就職活動のOB訪問。無事に面接を終え、その後、安心してはいけません。ビジネスでは面接のお礼メールを送るのがマナー。今回は、OB訪問、OG訪問を終えた後のお礼メールの書き方を新卒の就活生向けに例文つきで説明します。
ページ内容
OB訪問後のお礼の必要性
志望企業が決まり、より深い情報を手に入れるために、OBやOGを訪問する就活生は多いと思います。
いざOB訪問を行い、無事に終えた後に、そのまま・・・。というわけにはいきません。ビジネスでは一般的に、面会を依頼し、面談後にお礼のメールを送付するのはビジネスマナーの一つです。ましてや、忙しい中で就活生のために時間を作ってくれた先輩に、お礼の気持ちを伝えるのは、社会的にも礼儀といえるでしょう。
ですが、どのような形でどんな風に伝えたらいいのか? と悩む就活生も多いことでしょう。今回はすぐ使える例文を使ってお礼状を送る方法をお伝えしていきます。
例文を使ったお礼文の書き方
直筆の手紙文でお礼の気持ちを伝えることがベストですが、現代ではメールでお礼の気持ちを伝えることでも充分と考えられています。
今回はメールでのお礼文例を掲載します。
件名:本日のOB訪問のお礼
○○株式会社
○○部○○課主任
二階堂ふみ 様○○大学○○学部○○学科 佐藤健
本日はお忙しい中、お時間を割いていただき、誠にありがとうございました。〇〇様からお聞きした〇〇職のやりがいなどお聞きして、改めて貴社へ入社したいという気持ちが強くなりました。
特に〇〇についてのお話などは、とても参考になりました。今後は更に企業研究を続け、入社できるよう、頑張ってまいります。また、ご相談させていただくこともあるかもしれませんが、
その際はご指導のほど、よろしくお願いいたします。本日は、本当にありがとうございました。
○○大学○○学部○○学科
佐藤 健
メールアドレス:
携帯電話:
郵便番号:
住所:○○県○○市○○○
お礼メールのチェックポイント
1.件名は用件を一目で理解できる内容にする
2.会社名の株式会社○○か○○株式会社、前につくか後ろにつくか確認する
3.部署名や役職に誤りがないか確認する
4.名前の確認、斎藤、斉藤、菊池、菊地など間違えないように注意する
5.署名を入れる
OB訪問のお礼文ポイント
面接当日のエピソードを必ず入れる
これを入れないと、コピペのような文章になってしまいます。お礼にコピペ文が送られてきたらイヤですよね。
オリジナルティを出すために、直接会って話して、心に残ったことや、印象に残ったこと、気づいたことなどを記載しましょう。
素直にお礼の気持ちを伝える事
自分の就職活動にとって、具体的にどんな風に役に立ったかを伝えましょう。その際、長い文章は必要ありません。具体的な効果を伝えると、先輩もうれしいものです。
名刺をもらう事
OBにお会いしたら、出来るだけ名刺を頂くようにしましょう。名刺は、お礼メールに必要な会社名、部署、役職、メールアドレスが一目で確認できる貴重な資料です。必ず頂きましょう。後々の連絡も楽になります。頂いて帰った後、名刺自体に面接した日付と目的をメモっておくと、後々確認するのに便利です。
当日中に送信すること
お礼の気持ちは出来るだけ早くOBに伝えましょう。会った当日中に送信することが大切です。日にちが経過すると、お礼の気持ちが薄いものと受け取られてしまいます。その日のうちにお礼メールが届くと、OBとしてもうれしいものです。素早いお礼メールは、OBにとって、役に立ったという満足感が湧きます。その後に気づいたことなどがあった場合に、後輩に追加のアドバイスをしたくなるものです。
ビジネスシーンを意識した内容
メールの文章は簡潔に表現しましょう。冗長的な表現や長文は忙しいビジネスパーソンには失礼です。必要なことを端的に伝える能力も、社会人として必要なマナーです。
今後のこともお願いしておくこと
今回の訪問に対するお礼は当然するとして、今後のことも同時にお願いしておきましょう。今回で聞き漏らしたこともあるかもしれません。今後のことに含みを残しておくことも大切です。
結果についての報告
OBやOGは、相談に来てくれた就活生のその後の経過を気にしています。ましてや自分の会社を受験する予定なのですからなおさらです。受験し、結果が出た際には必ず報告しましょう。
合格すれば後輩になるわけですし、不合格でもお礼の気持ちを伝えましょう。不合格でもきちんと知らせてくれるという行動は、今後の人脈作りにもなります。人生においては今後どんなことが起こるか分かりません。入社は無かったとしても、今後の社会生活で接点があるかもしれません。縁は大切にしておきましょう。
OB・OG訪問お礼文のまとめ
OB・OG訪問は、就職活動にとってとても有効な方法です。特に自分の大学の先輩ですから、緊張しながらも思い切って本音のところを聞けるチャンスです。ぜひ積極的にお願いしましょう。
しかし、OB・OGの方は先輩とはいえ、立派な社会人です。決して失礼の無いように訪問しましょう。服装も必ずリクルートスーツで臨みましょう。先輩に対して誠意と決意を示すことが出来ます。
社会人に対して、お礼のメールを出すと言うことは初めての体験だと思います。しかし、その体験は、知り合った人にどう感謝を伝えるかという勉強でもあります。就職だけでなく、その後の社会生活でも充分生かせる体験ですね。
■就職活動のOB訪問、依頼からお礼まで、流れを開設(まとめ)